2022年9月 銚子田中町を歩く
個人的に長らく気になっていた千葉県銚子に、ようやく訪問することができた。東京から特急しおさいを利用して、2時間弱で到着した。
夕方18時前に銚子駅に到着した。予想より栄えているというのが第一印象だった。銚子の歓楽街、田中町はかつての赤線地帯で、現在はアジア人のスナックが並んでいるとのことだった。今回のフィールドワークの目的は、田中町の現状を自分の目で確かめることだった。インターネットで検索すると、連れ出しに関する情報も出てきたので、それについても調査しようと考えていた。
せっかくなので、銚子電鉄を利用して最寄りの駅まで行きたかったのだが、電車の本数が少なすぎて全く使えなかった。初めて訪問するフィールドでは、歩いた方が全体像を把握しやすく、新たな発見も多いため、調査も兼ねて歩くことにした。駅前から田中町への道中、ちらほらとスナックを見かけた。明らかに外国人スナックと思われる店名もあり、予想以上にスナックが広範囲に広がっていることがわかった。
やがて田中町に到着した。タイレストラン、タイマッサージ、スナックが並ぶ光景を見て、訪れた甲斐があったと感慨深くなった。界隈を一周した後、まずは情報を集めるためにタイレストランへ入った。ママさん一人で営業しているこじんまりとした店だった。料理の値段は一品1,000円からで、これはほとんどどこでも同じだろう。夕食を食べていなかったので、適当に料理を注文した。辛さを尋ねられ、拙いタイ語で返答すると、私がタイ好きであることが伝わり、世間話が始まった。地元民かと聞かれ、県外から特急で来たと伝えると驚かれた。確かに、わざわざこんなところに来るのは物好きだと思われても仕方ないだろう。やがて、きれいに盛り付けられたガパオライスが運ばれてきた。いろいろなところで食べてきた私にとっても、上位に入る美味しさだった。
食事をしていると、地元民と思われる男性が入店してきた。ママと親しげに話しており、なぜか私にも話しかけてきた。その男性によると、コロナ前は田中町にも観光ビザで来日した嬢が働いており、2週間ごとに顔ぶれが変わるので、それを目当てにした客で賑わっていたとのことだった。現在は在留資格を持ったベテラン嬢たちがお相手してくれるという。また、この界隈のスナックはセット制ではなく、基本的にボトルを入れることが前提で、そこに別途ビールなどが加算されるようだ。前もって予算を伝えておけば、その通りにやってくれるが、店によっては嬢のドリンク攻撃が激しいところもあるようだった。
話の流れでママの友達の店を紹介され、連れて行ってもらった。道中、露出度高めのフィリピン人たちが店の外にいた。ママ曰く、レディーボーイとのことだった。ママの友達の店もこじんまりとしており、その日は3人の年増嬢が出迎えてくれた。焼酎のボトルと嬢用のビールを注文し、乾杯した。私が口開けの客だったようで、嬢のビールの消費スピードが早く、それをからかったりして楽しんだ。そのうち客がちらほらと入店し、嬢たちはそれぞれのテーブルにばらけた。私は着いてくれた嬢に、この界隈の連れ出しの有無について聞いてみた。嬢によると、かつては連れ出しのシステムが存在したが、摘発されて逮捕者が出たため、現在は行われていないとのことだった。この話が真実かどうかはわからない。常連になれば打診があるかもしれないが、少なくともこの店には連れ出したくなるような嬢はいなかった。
最近は暇かと尋ねると、今は漁船が北海道へ集まる時期で暇な日が多いが、漁船が銚子に集まる時期になると漁師たちが飲みに来るので忙しくなると話していた。温泉街の歓楽街とはまた違った様相で、そこに面白さを感じた。客が増えてきたので退店した。今回は深酒をするつもりもなかったので、帰るためにスナック街を歩いていると、目の前の店のドアが開き、中国人らしき嬢が出てきて、飲んでいかないかと誘われたが、また来るよと断って帰路に着いた。どうやらCCTVで店内から外を見ているようだった。
今回は1軒のみの入店となったが、また出直して別の店も覗いてみたいと思う。タイカラオケ付きのレストランもあるようなので、そこを攻めるのも面白いのではないかと思った。